ワイヤーロックは軽量で持ち運びに優れています。
非常に柔軟ですし、フレームに巻き付けたり、肩から掛けて持ち運んだりできますし、極細軽量の手のひらサイズのワイヤーロックもあります。
ポールや木などの固定物との地球ロックもしやすく、様々な場所に駐輪できます。
価格も安く、ホームセンターをはじめ多くの場所で手に入ります。
しかし残念ながらボルトクリッパーやワイヤーカッターなどの切断工具には非常に弱く、そのほとんどが一瞬で切断されてしまいますので、長時間の駐輪や、高額な自転車への使用には心配です。

頑丈な鍵は、重たく持ち運びが大変

では頑丈な自転車ロックではどうでしょう?
U字ロックやブレードロックなど、頑丈な自転車ロックはたくさんあります。
ですが頑丈な自転車ロックは重く、防犯性が高いと言われる自転車ロックは1.5キログラムから2キログラムほどの重さです。
とても重く、自転車移動で気軽に持ち運べる重さではありません。
軽量なのに頑丈、理想を目指した自転車ロック
防犯性を重視して頑丈な鍵を選べば重くなり、持ち運びを重視して軽い鍵を選ぶと防犯性能が低くなります。どうしようもない問題のように思えました。
しかし素材の中には軽くて硬度が高い素材があることも知っていました。
チタン合金で自転車ロックを作ってみたらどうだろう…
そんな思いつきがきっかけで最初のタイガーロックが生まれました。
シリンダーロックの電気錠を作っていた経験から試作品を製作、クラウドファンディングで製品化に実現したのが2011年のことです。その後数回にわたる改良版のリリースを経て、とうとう今回完成したのがタイガーロックブルーです。


軽くて強い素材の秘密
自転車ロックとして軽く、扱いやすく、しかも頑丈で盗難に強い自転車ロックを目指してきたタイガーロックは今までチタン合金で作られてきました。
そのブレード厚は4mm、でも今回のプレートは2mmの厚さなのにさらに強度が増しています。その重さはわずか500グラム未満、ペットボトル一本分よりも軽いのにしっかりとあなたの自転車を守ります。
タイガーロックブルーの素材は硬化ハイカーボンブルースチール、この素材は非常に硬度、引張強度に優れており、航空宇宙産業や自動車などの部品や刃物でも使用されています。
硬化ハイカーボンブルースチールはアメリカでも有数の、特殊な技術と設備を持った製鉄所で生産されています。
どのくらい頑丈なの?

使用している硬化ハイカーボンスチールは硬度50HRC以上で、今までのチタン合金は30HRCほどです。また身近なステンレス金属のSUS304(多くのスプーンや台所のシンクの素材に使用されています)は20HRCほどになります。
引張強度に関してはSUS304は75,000PSIですが、3倍以上の230,000PSIとなっています。
ハイカーボンスチールの炭素含有量は0.6-1.0%を含有しています。
炭素含有量に応じて硬度が決まってきますが、0.6%以上ですと硬度はほぼ横ばいとなり、カーボンスチールで得られる最も硬い硬度となっています。
またタイガーロックブルーの名前の元にもなっているブルースチールとは、金属の酸化焼き入れ処理のことです。この酸化焼き入れ処理は銃器にも使用されています。

カスタマーレビュー

※こちらに掲載のカスタマーレビューは以前のチタン製タイガーミニについてのカスタマーレビューです。




よくあるご質問
自転車に傷がつきませんか?
金属の上から薄いゴムのような素材(PVC)でコーティングされていますので、傷がつきにくいです。
どのようなロック方法が可能ですか?
ガードレールやパイプなど固定物への地球ロックが可能なサイズです。しなやかな素材ですのでU字ロックと比べてもお取り付けできる場所は多いです。
フレームマウントはどのように取り付けますか?
フレームのボトルゲージマウントへ取り付けが可能です。元からついているネジを外して取り付けます。ネジは付属しません。市販のサドルの後ろにボトルゲージを取り付けるタイプの製品をご使用頂くこともできます。
どの程度の防犯性能ですか?
2mm厚の薄いプレートですが、非常に硬度の高い素材で、大型のボルトクリッパーでも切断にはかなりの時間がかかります。100%破壊のできない鍵はありませんが、糸鋸や大型のボルトクリッパーでの破壊は多くの時間が必要です。